強調表示と打消し表示
 
 
 
買い物や申し込みでトラブルや事故に遭わない方法の第一は「打消し表示」を重視!<180531>
消費者は、契約や申し込みなどで「説明を受けました!」として署名をしていますが・・・<180519>
「打消し表示」が見落とされる傾向が強いのがスマートフォン(スマホ)の特徴です<180519>
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消費者の購買行動を高める逆説的「強調表示」も横行しています
   
消費者には、価格を重視する人、品質を重視する人、どちらも意識しないで必要だからと購入する人がいます。
意外にも、ある調査では6割近くの人が価格も品質も意識しないで購入しているらしいのです。

「強調表示」が業績に大きく貢献していることがわかります。


<続く>
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買い物や申し込みでトラブルや事故に遭わない方法の第一は「打消し表示」を重視!
   
「甘い言葉には棘がある!」
言い古された言葉ですが、いつの時代でもこの言葉は生きています。

それは、資本主義、競争社会の中で利益が優先されているからです。

「打ち消し表示」は、「強調表示」に対比した言葉です。
強調表示は、消費者に対してのお得の情報ですから、特に気にしていなくても記憶に残ります。

本来であれば同時に打ち消し表示が存在しているのですが、強調表示のみが記憶に残ることになります。
そして、強調表示は、甘い言葉として脳ミソに刻印されます。

「甘い言葉には棘がある!」
中には打ち消し表示を特に意識して強調表示を確認する消費者もいます。


消費者が意識する強調表示のトップは価格です。安さです。
この価格にはほとんど例外なく打ち消し表示がそんざいし、その条件は厳しくなっています。

先日こんなことがありました。
毎月の支払いは、1,600円ほどです。

その1,600円という比較的安価な金額が確実に脳ミソに焼き付いています。
しかし、それ以外に1ヶ月間無料(300円)と3ヶ月間無料(300円と500円)が2個のオプションが含まれていました。

一定期間無料ですから、当初の月間の支払いは1,600円です。
しかし、2ヶ月目の支払いは、300円加算されて1,900円になります。

さらに、4ヶ月目以降は、毎月の支払いが2,400円になります。
ここでは、毎月1,600円という金額が印象に残って、オプションや別の条件が薄らいでいます。

新規契約の場合、当然のようにオプションが組み込まれていることの説明を聞き漏らしていたようです。
説明不足を言って、すべて解除していただきましたが、「説明を受けました!」と署名をしているのですから出るところに出ると負けてしまうかもしれません。

安易に「説明を受けました!」に署名、或いはクリックすることの怖さを痛感しています。
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消費者は、契約や申し込みなどで「説明を受けました!」として署名をしていますが・・・
   
契約や申し込みなどに際して企業側から消費者に注意や条件などについて説明書を渡され、説明があります。
目的は、契約や申し込みなどにおいてトラブルや事故を未然に防ぐためです。

そして、消費者は、説明書の末尾に、その場で「説明を受けました!」と署名をします。
ところが、消費者はその場で読み、その場で理解して署名をしているでしょうか。

多くの消費者は、その場で理解することはできず、盲目的に署名をしているように思います。
それは、説明書の文字が小さく、しかも長文で一気に読んで理解することが困難だからです。

とかく強調表示が多く、強い広告ほど打消し表示が多くなります。
際立ったお得情報には、注意書きや条件、除外事項が多くなっているからです。

結果、打消し表示の内容が多くなり長文になってしまうのが通常です。

さて、「説明を受けました!」と署名ですが、消費者保護が目的のはずです。
しかし、ほとんどの場合企業側の保全や保身になっています。

それは、説明書の内容が打消し表示であり、それを一気に消費に理解させようとし、さらには「説明を受けました!」と署名までさせています。

対面での契約や申し込みなどにおいてもこのような状況です。
ですから、ネットショッピングやネットでの申し込みに際して、規約などを読んでいるとはとても思えません。

また、安易に同意し、先に進んでいるのですから、トラブルや事故が頻発するのも必然です。

過去にトラブルや事故がなかったから・・・
とは言っても、今後もトラブルや事故に会わないという保証はありません。

ネットショッピングするときは、よりトラブルや事故に遭わない方法を選択していただきたいものです。
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「打消し表示」が見落とされる傾向が強いのがスマートフォン(スマホ)の特徴です
   
「強調表示」とは、購入や契約、申し込みなどに際して企業側から消費者に提供されるお得情報を言います。
一方「打消し表示」とは、企業がお得販売や優先販売などをする際の注意書きや条件、除外事項のことを言います。

「強調表示」があるときは、通常「打消し表示」が存在します。
強調表示は消費者にとって有利な情報ですので、すべてを対象にしてしまうと単に企業側の損失に終わってしまう可能性があります。

そこで企業側では、消費者が強調表示に記載してあるお得や優先に注意書きや条件、除外事項を設けることになります。
これが打消し表示ですが、説明の末尾に比較的小さな文字で、しかも長文で書かれているのが一般的です。

打消し表示を目立つように書いてしまったら、強調表示の価値が損なわれてしまうからです。
役務などの取引や契約の際に登場する「約款」も打消し表示に類するものとして理解して良さそうです。


強調表示は消費者への無料やプレゼントなどのお得の提供だけでなく、期限や限定などを強調することもあります。
強調表示は、販売促進や知名度アップなどが目的ですから、企業側の意図を効果的に達成するためには強調表示が必要になります。

逆に、打消し表示は消費者の欲求を抑えることになりますので、その表現は必然的に抑えた表現になります。
消費者は、強調表示に意識が向いていますので、打消し表示を見落とすことになります。

「消費者庁のスマホ広告を対象にしたアンケート調査では、最大94.3%の消費者が打消し表示を見落としていた!(毎日新聞2018.5.17)」

さらに画面サイズが小さいスマホでは打消し表示の見落としが顕著になります。
結果、購入や契約、申し込みなどに際してトラブルや事故が増えることになります。

スマホは便利です。
特にさがし物をするときは便利です。

ですが、スマホは画面サイズが小さいことから大きな文字やお得情報のン拾い読みが中心になります。
そして、小さな文字は読みにくいので飛ばすことになります。

さらに、打消し表示のほとんどは末尾に記載してあることが多くなりますので読む機会を逸してしまいます。
最後までスクロールしないのがスマホ利用者の特徴でもあるのです。

打消し表示を見落としやすいスマホ。
消費者庁は、トラブルや事故の防止のために対応策を講じる方向でいるようですが、・・

消費者自身も「打消し表示」に意識を向けて買い物や申し込みなどをする必要があります。
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